東京藝術大学美術館『小さな美術館めぐり』
当初入りづらかったが伝統、藝術の伝道、上野の杜と言う言葉にそぐわしい美術館がある。一歩キャンパスに足を踏み入れると、重々しい門扉、古い建物、煉瓦の壁、石畳、斬新な建物、鬱蒼とした森、大木に囲まれた庭、点在する著名人の彫刻、木漏れ日が差し込むテラス、奥へ進み建物の裏側に回りこむとやっと開放感のあるキャンパスらしい学生の声、この洗練された空間は、日本の景色ではないような不思議な感覚に引きずり込まれしばし時を忘れる。
東京藝術大学美術館の概要
風変わりで個性的なわりには知っている人が少ない美術館なので先に概要紹介します。 東京都美術館から近く東京藝術大学美術学部構内にある、東京藝術大学の前身である東京美術学校以来のコレクションや歴代卒業生の作品などを収蔵展示している美術館である。
斬新な設計は六角鬼丈で、地上4階、地下4階のうち展示室は地下2階と3階の2フロアーで、地下2階は常設展示を主として、様々な展示に対応できるよう白い箱型展示室に設計されています。台東区の建築景観賞を受賞している。螺旋状の階段、波型の天井、天井の高いテラス等が見もの。
前衛的な設計で名をはせる六角鬼丈は槇文彦による『野武士世代』と伝えられる。
本館は、 収蔵部門、展示部門、研究管理部門の3つに大別され、 さらに学生食堂(カフェテリア)、ミュージアムショップ、画材店などが入っています。
展示室は大きく分けて2ヶ所に分けられている。 地下には、常設展示を主とした大型のガラスケース付きの展示室があり、 隣接して設けられた展示室は多様に対応することができるように、 可能な限りディテールを消去した白い箱型展示室になっている。 また地上3階にはトップライトがあり暗転することのできる開閉装置を組み込んだ方式の展示室がある。内部空間も一瞬どこにいるのかわからなくなるような不思議な感じに襲われる。
地下4階、地上4階
1,699.97平米(建設面積)
平成11年(1999)4月竣工
六角鬼丈 総合監修
東京藝術大学施設課 + 六角鬼丈 基本設計
企画展 驚きの明治工藝
企画展も一風変わった個性のあるものが多い、今回は超絶技巧と言われる、細密、写実的な表現で近年人気の高い明治時代を中心とした日本の工芸作品。この「驚きの明治工藝」の一大 コレクションは。すべて台湾のひとりのコレクターが収集したものでこの「宋培安コレクション」から100点以上もの名品を、日本で初めてまとめて紹介します。全長3メートルもある世界最大の龍の「自在置物」、「ビロード友禅」をはじめ、漆工、金工、彫刻など多彩な作品ひとつひとつが魅力を放つ、テーマはすごい! びっくり!かわいい! 驚きがいっぱいの展覧会です。
アクセスとバリアフリー
バリアフリーのことを忘れていましたがアクセスは上野駅からも地下鉄根津駅からも他近くの駅からも近年道路整備されている。
館内も完全バリアフリー案内の女性も案内手助けをしてくれ完璧。
入場料と休館日
身障者手帳持参と付添人無料
月曜日
感想
小品が多くほとんどがショーケースや台上の展示のため見にくいものが多かったが想像を交え充分楽しめた。
★★★★☆