サントリー美術館
国立新美術館、森美術館と合わせ3館で「六本木アート・トライアングル」を構成。通称あとろと呼び大規模な美術館が3館集積し、日本における美術の重要な拠点になっている。ほとんどの美術館が月曜日休館に対してあとろは全て月曜はOK。
月曜日がふと空いた時には六本木に向かっている。
サントリー美術館は車椅子になってから2回目である。
1回目は『広重ビビッド』これは保存状態のよい初刷りの浮世絵を所蔵しているため発色を楽しむ企画展だった。
浮世絵は版木サイズの関係でそれほど大きい絵はなく、保存の関係で光量を極端に絞っている場合が多いので展示物によっては車椅子では苦手な部類に入る、しかしこの企画展は慣れ親しんだ浮世絵をタイトルのようにビビッドな色合いを楽しむ展覧会だったので車椅子でもストレスなく鑑賞できた。
今回の企画展『ヨーロッパ陶器と世界のガラス』
物品の展示は車椅子にとって苦手なものが多い、まず箱型ショーケースに入り上jからしか覗けないもの、106センチ目線以上のものは言わずもが、80センチ程度のものであってもかなり覗きにくい、台座に乗ったもの、これも立体的に鑑賞したいものもあり鏡の設置で観やすいものもあるが今展示のようにガラスで透明感の演出が必要なものは、照明計画等かなり難しい。今回はほとんどのものが台座展示で解説パネル文字は小さく詠みにくかったが音声ガイドをレンタルしたためそのストレスはなくなった。
音声ガイド
どんどん進化し操作性、見易さ、反応ともに使いやすくなっている、ただ数字ボタンが動いていないとき点灯していないので、片手しか使えない私には少し不自由だったことと、音声ガイドの説明文が同様の理由で膝の上でも観られるフォントだったら観やすく便利だろう。そんなとこまでおしゃれに小さい文字にしなくていいと思う。
手持ちのスマホにアプリをダウンロードすれば音声ガイドになる。(試してみたかったが今回は時間がなかったので断念、イヤホンは貸してくれる)
ミュージアムショップ
陳列棚が3段になっていて最下段は観やすく、手に取る事もできる。中段は品物によって見上げなければならず、見えないものがある。上段はほとんど見えず手にも取れないので工夫が欲しい。
入館料
手帳持参者と介護人無料。
※健常者には面白い割引サービスあり。『あとろ割』『着物割』
感想
★★★★☆
展示物のみ全て写真撮影可能は嬉しい試み
照明計画のセンスが良く眼に邪魔でなくガラスが美しく映える。
スタッフが皆さん心のバリアフリーを持っていて困っていそうな雰囲気を悟ってすぐ近づいて来てくれる。
美術館は全ての面でユニバーサルデザインは不可能に近く難しいそこを心のバリアフリーで補ってくれるので嬉しい。