聖徳記念絵画館〔重文〕『小さな美術館めぐり』
概要
聖徳記念絵画館は明治神宮外苑にあり、向かう大通りに沿ってイチョウが植えられています。遠近法により美術館の建物が実際よりも遠くにあるように見えるトリックが仕込まれており、並木道を向かうだけでもそのシンメトリーの重厚な存在感を感じることが出来ます。
大正時代に建てられ明治天皇の業績を後世に残すために作られた明治神宮外苑の主要施設であり、館内には明治天皇のご生誕から崩御までを描いた絵画が年代順に展示されている。
収蔵されている絵画は、美術品としてもさることながら、どれも非常に文化的価値の高い資料である。高校の日本史の近代史を尻すぼみ的に終えた私でも80枚の壁画と説明文を読むだけで45年の明治の歴史をうかがうことが出来た。
アクセス
JR信濃町駅、地下鉄大江戸線国立競技場駅徒歩5分
地下鉄青山1丁目駅、外苑前駅徒歩10分
今回は車で向かい有料駐車場の障害者スペースに駐車(1日1550円)
バリアフリー
嬉しいことに今夏リニュアル工事を行い裏口よりのスロープ、2階へ上がるエレベーター、誰でもトイレが新設され車椅子やベビーカーがオッケーの建物になった。
施設維持協力金
一般500円
見所
エレベーターで2階に上がると天井にかまぼこ型のトップライトから明るい光が差し込み
パリのオルセー美術館を彷彿とさせる。
日本画が40点、洋画が40点、計80点の名画が展示され大政奉還や江戸開城談判、憲法発布式や大婚二十五年祝典など、幕末から明治時代の歴史的出来事を大壁画で振り返ることが出来る。
説明文は特に大きい文字ではないがあつらえたように車椅子の106㌢目線で見やい高さになってい、しかも斜めにセットされている。(先日の写真美術館に見習ってもらいたいほど行き届いていた)
感想
とにかく80枚の壁画が圧巻。
今回は明治神宮外苑創建90年特別記念展(2016.10.22~11.20)ということで隠し部屋から見つかった貴重資料が初公開され、壁画を説明する壁画深読みシートも新設されていてより展示品が楽しめた。
ちょっと難を言えばショーケース内の展示品がちょっと低いため、みにくかった、後10センチ底上げしてもらえれば嬉しい。
車椅子利用者のみならず日本人の皆様必見です是非一度お越し下さい!
いちょう祭りを楽しんだ後での来館如何ですか?
車椅子とベビーカー、足の不自由な方専用の1階エレベーターホールより一般人は通れない通路を通り、誰でもトイレに行ける。ちょっと優越感。
★★★★★拝観後12時間経過しているがまだ興奮が冷めない私でした。