106センチ目線の旅(車椅子お出掛け)

電動アシスト自転車の普及と同時に電動車椅子もバッテリーの高性能化により今までに比べ単独外出の不安が払拭されました。
後は恐れずにどんどん外出するだけです。
今まで車椅子を押してもらっていた人、小学3年生と同じ106センチ目線で発見の旅に出ましょう。
自分の目線で自然に触れ五感を鍛えなおし趣味を楽しみませんか?
若葉マークのしのちゃんは水先案内人になって
ゆるっと小さな美術館や世田谷散歩を楽しみます!
同行旅人もフッタで募集しています。

アートやデザイン好きな人にお勧め東京ミッドタウン

アクセス


東京ミッドタウンの中になんとデザイン・アートにおいて非常にレベルの高い4施設を擁している。
アクセスは種々のメトロ駅から抜群によい。
都営大江戸線「六本木駅」8番出口より直結
東京メトロ日比谷線「六本木駅」より地下通路にて直結
※ 日比谷線「六本木駅」より車椅子の場合、4a出口より地上から入る。
東京メトロ千代田線「乃木坂駅」3番出口より徒歩約3分
東京メトロ南北線六本木一丁目駅」1番出口より徒歩約10分
車でも駐車場が広く雨に濡れないで入場可能。
内部は全てバリアフリーでありしかもゆったりとした空間構成である。
ショップ・レストランも充実しているのでどこか行きたいが、天候の悪い日、もちろん暑い日寒い日いつでもOKな施設である。


サントリー美術館


建築家・隈研吾(くまけんご)氏によって、「都市の居間」をコンセプトに建てられ外観は白磁のルーバー(縦格子)に覆われ、館内は木と和紙を意匠に用い、和の素材ならではの自然のぬくもりと、柔らかい光が表現されている。日本の伝統と現代を融合させた「和のモダン」を基調に、安らぎと優しさに溢れた空間が広がっている。
展示は年5~6回企画展だけ行われてる。
障がい者手帳持参者と付添者無料、火曜日休館





東京ミッドタウン・デザインハブ

Tokyo Midtown Design Hub | 東京ミッドタウン・デザインハブ


デザインネットワークの拠点として2007年4月に開設。
デザインのプロモーション・職能・研究教育という3つの異なる役割を担う機関が連携し、デザインによって 「人」「ビジネス」「知識」 を結びつけ、展覧会やセミナーの開催、出版などで情報を発信
入館料無料


21_21デザインサイト


http://21_21 DESIGN SIGHT『小さな美術館めぐり』
本ブログ前回投稿を参照下さい。障がい者手帳持参者と付添者無料


フジフイルム スクエア


写真展・写真やカメラの歴史を学べる 写真歴史博物館
クラッシックカメラや最新カメラの展示
展示スペースでは幾つかのテーマの写真展示が楽しめる。
入館料無料

21_21 DESIGN SIGHT『小さな美術館めぐり』

トゥーワン・トゥーワン・デザインサイトと読む


普通の絵画や作品の展示してある『美術館』と違い『デザインミュージアム』
と言う位置づけで日常的な物事を出発点とし、誰もがデザインの楽しさに触れられる場として誕生したミュージアムだそうである。


六本木ミッドタウンの庭(ガーデン)の一角に平屋だが妙に存在感のある建物がある。
それがこのトゥーワン・トゥーワン・デザインサイト


設計は安藤忠雄テーマは「日本の顔としての建築」
日本一長い複層ガラスや、折り曲げられた巨大な一枚鉄板の屋根を用いるなど日本が持つ建築技術を最大限に追求し設計された。
また一枚屋根は三宅一生が服づくりに取り組んできたテーマ「一枚の布」に対応するという意味が込められていると言う。


内部空間も安藤の得意なコンクリート打ち放しでシンプルであり展示室は地下1階だけなのに全く閉塞感はなくむしろ明かりをうまく取り入れて開放的である。
大胆かつ空間を巧みに生かした構成であり、更に追い討ちをかけるように展示も建築と一体となるようにデザインされていて空間をダイナミックに使っている。
地下階が延床面積の約8割を占め、地上で見ただけでは想像出来ないボリュームがある。


入館料と休館日

障がい者手帳持参者と付き添い者は無料
火曜日休館

企画展 デザインの解剖展


日常にある明治のミルク、ヨーグルト、アイスクリーム、チョコレート、きのこの山などの製品を解剖分解する。
パッケージや素材、味覚、栄養分析等ありとあらゆるものをデザイン的視点から素因数分解して行き最後に丸裸にする。
デザインが好きな理科系人間にはきっとたまらないものがあるのではないか。

感想

★★★★★
エレベーターとスロープのバリアフリー構成が巧みに空間構成の演出を助けている。
とにかく安藤忠雄の設計が素晴らしく三宅一生、佐藤卓、深澤直人3人のデザイナーが展覧会内容、展示をディレクションしているため今まで味わったことのない大人のミュージアムを味わえる。









東京都美術館『特別鑑賞会にて』

『障害のある方のための特別鑑賞会』普段は大混雑している東京都美術館の特別展で
障害者が安心して鑑賞できるよう、 事前申込制で年に4回休室日に鑑賞が出来る。
アート・コミュニケータ(とびラー)が受付や移動の手伝いをし、
展覧会担当学芸員による展覧会ワンポイント・トークも開催されます。

アクセス

近年バリアフリー化の進んだ上野やその他JRの御徒町・鶯谷・日暮里からのアプローチを普通に楽しんでも良いがここは往路か復路のどちらか『谷・根・千』の一角根津よりのアクセスを楽しむと面白い。
言問い通りから美術館方面に曲がるカヤバ珈琲は目印になるし、
入口段差はあるが心のバリアフリーで中に導いてくれおいしい珈琲を飲ませてくれる。
またカヤバ珈琲を美術館方面に曲がってすぐ右側にフレンチの『ペペルモコ』がある。ここはスロープで店内に入れる。残念ながらトイレは2階だが美術館でトイレを済ませてでも行く価値ありのリーズナブルでおいしいレストランである。

ゴッホとゴーギャン展

混雑する大美術館は作品前に鑑賞者が大勢並ぶと車椅子目線では視界がさえぎられるため鑑賞出来ないことが多い。東京都美術館『障害のある方のための特別鑑賞会』という企画を行っているのは前回の『ポンピドーセンター展』で知り申し込みしたが当日は残念ながら台風のため断念せざるを得なかった。
内容はゴッホとゴーギャンの生い立ち・性格・絵画表現を初期から晩年の作品を比較展示することにより2人の特徴を浮き彫りにし、その関係性と芸術性に光を当てている。
2人の椅子もレプリカを造り座り心地を確かめることも出来る。

向日葵にまつわる2人の関係も浮き彫りに‥‥。
音声ガイドも2人が交互に会話調でナレートするため情景がよく浮かぶ。




次回の特別鑑賞会の案内


「ティツィアーノとヴェネツィア派展」
では、以下の日時に障害のある方のための特別鑑賞会を開催します。


開催日時2017年2月27日(月) 10:00~16:00(受付終了時刻は15:00)


対象
身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳などをお持ちの方400名とその介助者(1名まで観覧料無料)


ワンポイント・トーク 展覧会担当学芸員が展覧会の見どころをご紹介します。


開催時間 10:30~、11:30~、13:30~(各回10分程度)


※10:30~、11:30~のトークは手話通訳付きです。


申込期間2016年12月26日(月)~2017年1月23日(月)


申込方法


12月26日(月)より案内

お得な出来事

当日は車椅子利用者が多く普通のエレベーターだけでは間に合わず作品搬入用のエレベーターが特別に使用可となります。広さは6帖ほど積載はフォークリフト含めて4トンまで可能、大型絵画はもちろん彫刻、タペストリーが大変だそうです。

感想

★★★★★
混まないためにゆっくり堪能できました。次回も宜しくお願いします。


府中市美術館『小さな美術館めぐり』

便利なアクセス

JRだったら武蔵小金井南口から府中駅行き「一本木」下車すぐ
京王線だったら武蔵小金井(一本木経由)行き「天神町二丁目」下車すぐ
ちゅうバス多磨町行き「府中市美術館」下車すぐ
ちゅうバスは一人100円のコミュニティバスだが地元の高齢者の足になっている、小振りな車体はかなり混んでいるため車椅子で乗車しその席に座っていた高齢者に立ってもらうのは心苦しいので余裕のある路線バスに乗ろう。
路線バスは3本/1時間あるので2本/1時間のちゅうバスより本数がある。
府中市美術館』は広大な都立府中の森公園の一角にあるがどのバス停からも近いのでしごく便利である。

休館日と入場料

手帳提示で本人と付添者無料。
月曜日休館

企画展

『藤田嗣冶展ー東と西を結ぶ絵画』と題し嗣冶の果たした東洋と西洋を結んだ功績を生い立ちから没するまでを非常に判りやすく展示空間をうまく使い表現していたので感動してしまった。
ただ晩年のキリスト教改宗の頃の大作が寸詰り的にごちゃっとしていたため急に渋滞になっていたのは惜しい限りである。

有名なアッツ島玉砕

見所

ゆったりとした館内に凄い点数の展示があったが思ったほど混雑していなかったのであまり疲れずに鑑賞できた。
来場者は地元?の高齢者が多く都心の大箱美術館と違いかなりゆったりとした気分で見られたのもそれに起因するのか。
展示位置も高齢者をターゲットにしているのか普通の美術館より低く感じ説明文は丁度車椅子目線だったためこれもストレスなく鑑賞できた。

感想

★★★★★
展示の仕方(レイアウト・高さ)音声ガイド解説書の見易さにいたるまで関係した学芸員の方に会って見たいと思わせるほど充実し肌理の細やかさを感じさせる展示でした。
※調査の結果音ゆみ子さんと言う美人キュウレターのようです。
他の企画展も鑑賞お勧めです。

他の美術館の音声ガイドリスト


今回の音声ガイドリスト大きさも字の大きさも膝の上に載せてよく見える。

この公園は

旧米軍府中基地の跡地利用の一つであり、敷地内に『府中市美術館』『府中の森芸術劇場』さらに『府中の森市民聖苑』が隣接している。道路を挟んで東隣りに航空自衛隊府中基地がある。
管理運営は指定管理者の財団法人東京都公園協会が行っている。園内は武蔵野の「森」「丘」「川」が表現されておりファミリースポーツ施設も揃っている。緑も多く丁度紅葉の季節で紅葉を楽しんでいる人も多かった。

中村屋サロン美術館『小さな美術館めぐり』

新宿で時間をつぶしたいときどこでつぶしますか?
私は病気前は紀伊国屋\で本を立ち読みしていましたが車椅子では座り読み?になってしまいあきらめ今は中村屋サロン美術館に行きます。 



カレーで有名な中村屋ですが中村やビルの3階にあります。中村屋創業は相馬愛蔵、長野県安曇野市穂高に誕生萩原碌山(萩原守衛)はじめ藝術家との付き合いや造詣が深く、新宿の古い歴史物を所蔵する小ぶりながら中身の濃い美術館で暇つぶしに丁度良い(失礼かな?)美術館である。

アクセス

中村屋ビルの1階のエレベーターから3階へ(地下のJRや丸の内線に乗るために乗降客は多いが、一番左の優先エレベーター前で気長に待つ)

休館日と入館料

毎週火曜日
障害者手帳呈示で本人および同伴者1名無料

見所

明治の終わりから大正、昭和初期にかけて、「中村屋サロン」に集った多くの人々が日本の近代芸術・文化に影響を与えたことが分かりその所蔵品はなるほどと思うものが多くあります。説明文は少し小さいですが内部はゆったり鑑賞できます。

感想

思わず時間が余ったときはどうぞ
★★★★☆