『NPO法人自立の家』 http://www.jiritsunoie.com/npo/index.html
主催で自立生活プログラムと称してバス旅行を年1回企画してくれる。
私は昨年の『スパリゾートハワイアン』に続き2回目の参加。
バスは電動リフト付の大型観光バス参加者は障害者13名(内車椅子10台)介助者+主催者14名、運転手さん添乗員さんと大所帯?(人数は少ないけど介助側は大変だと思う。)
この旅行は就労している障害のある女性も参加しているので心強いし元気も出る。やはり
実際働いている人の苦労話を聞きたいと思う。
いろんな障害程度の人がいて、私は車椅子ごと上げてもらいバスの中で車椅子から普通の座席に座る。が大型車椅子でそのまま横になってる人や自分で乗車着席できる人もいる。
とにかく旅行はなかなか出来ないし特に一泊で温泉に入るとなると今のところ絶対不可能なのでこう言う企画は非常にありがたい。
初日
行ってきま~す。
東名高速で富士山を愛でながら数ヶ所のトイレ休憩、昼食、土肥金山休憩を挟み西伊豆の
駿河湾の夕日と獲れたて魚のおいしい『伊豆まつざき荘』へ
驚いたのはサービスエリアのトイレがものすごく綺麗になっていることと西伊豆へのアクセスが良くなっていること。
東京五輪・パラリンピックに向けてどんどんいろんなものが整備されている気がする。
『伊豆まつざき荘』はバリアフリーを謳っている公共の宿でとても快適。
難関のお風呂は床や浴槽はグリーンがかった綺麗な伊豆石で掃除も行き届いているため全く滑らない、ただ浴槽に入る框は滑り止め加工がしてあるがそんなものでも感覚のない足で登ると傷を作ってしまった。
少しだけ欲を言えば、美観を損なわないようにステンレスでないカラー手摺がもう少し配されていれば一人で歩きまわれる距離が伸びるのでありがたい。
いずれにしろアンちゃんの介助で駿河湾を一望できる窓から、沈む夕陽を見ながら気持ちよく温泉に入れた。
『極楽、極楽』
※宴会場に入る段差は従業員の皆さんの心のバリアフリーで難なくクリアーするが、鉄道で使用している傾斜板のようなものを敷設しておいてもらえれば好きなときに出入りできるかな?
二日目
大雨の中、今回のツアーコースに入っていなかった
『伊豆長八美術館』にタクシーで向かう、途中なまこ壁と長八の作品のある、
長八記念館、岩科学校を車窓で見ながら、
鉄やガラスのアバンギャルド建築の鬼才石山修武が全国の腕の良い左官職人に集合をかけて造ったこの美術館は1985年に吉田五十人賞をもらっていてどうしても見たかった美術館である。
大雨のためアプローチにある漆喰鏝絵の天井や隣接している同じ石山修武による地中海をイメージした真っ青な床タイルで有名な地中海レストラン カサ・エストレリータを見られなかったのは残念である。
バスに乗り込み駿河湾フェリーに向かう。
土肥港から清水港を65分で結ぶ、晴れていれば海岸線から頂上まで富士山全景を楽しみながらの大型フェリーによる駿河湾クルーズである。
船は段差のイメージがあるが誰でもトイレまである見事なバリアフリーフェリーにまずびっくり。
富士山こそ見えなかったがほとんど揺れずどこでも車椅子で行けるフェリーに感動。
清水港下船後エスパルスドリームプラザで昼食休憩を挟み帰京。
桜えびとしらすのかき揚丼
やっぱり旅行はいいな。大きな気分転換や、スーパーQOLのリハビリにもなるし、昼から一杯飲めるw
私自身大勢の中で話をするのは声の大きな人が勝ちなので凄く苦手、障害者の人たちもしゃべるのが苦手な人が多い、
この機会なので障害者の声を聴く進行も必要ではなかったのかな?
あるいはバス旅行ではとても難しいが個々に話をする機会があればよかったかな?
主催者、介護者、バス会社の方々(ドラえもん?)ご苦労様でした、ありがとう御座いました!来年もよろしくね。 -のび太-
今日の106センチの目線
サービスエリアにて
- 平積商品はあまり積み方が高かったり箱の側面によっては何が書いてあるか判らない場合があります。一つだけでも箱の表が見えるといいですね。
- 冷蔵・冷凍ケース内の商品は何が置かれているかは見えますが、取りにくい場合があります。もしかしたら狙いですか?
- 飲料ケースの上段にはほとんど手が届きません。これも狙いですか?
- ついで買いを誘うレジ近くの品物は106センチの目線にも見やすく余計購買意欲が助長されます。お母さん坊ちゃん譲ちゃんをしからないでね。
長八美術館にて
- 漆喰鏝塗り(しっくいこてぬり)の細かい技巧を見せるために虫眼鏡がたくさんおいてありました。作品の近くによってしかも虫眼鏡で見られたのは非常に良い試みであると同時に説明文字が読みにくい場合にも役に立ちました。